2011年12月7日〜11日の日程で,タイのプーケットにて開催されたIEEE ROBIO 2011に(International Conference on Robotics and Biomimetics) に参加してきました.会場はMovenpick Hotelというたいへん綺麗なところでした.
私はこの学会に参加するのは全く初めてで,あまり様子がわからずに参加しましたが,予想以上に大規模で盛況なのことに驚きました.総論文件数は498件とのことですから,規模で言えばたとえば私の専門分野のNOLCOSの 2倍くらいになります.特別講演の方も当専攻の金子真先生をはじめ錚々たる先生方が目白押しで,非常に刺激を受けました。私は残念ながら金子先生のお話は 聞けませんでしたが,マイクロロボット技術で脳神経に電極を挿入する inchworm robot などは衝撃の一言でした.
- Blind Spot of Biomimetic Approach: Makoto Kaneko, Osaka University, Japan
- Peripheral Nerve Interface Device for Robotic Arms: William C. Tang, University of California, Irvine, USA
- MEMS Robotic Inchworm for Cortical Neural Prosthesis: Yu-Chong Tai, California Institute of Technology, USA
- Motion and Pattern Formation of Micro Bio-Robots: Chih-Ming Ho, University of California, Los Angeles, USA
- A Dance Partner Robot and its Real World Application “PaDY”: Kazuhiro Kosuge, Tohoku University, Japan
今回私は,球体ロボット"Volvot"に関する以下の発表を行いました.
- “Volvot : a Spherical Mobile Robot with Eccentric Twin Rotors”, Masato Ishikawa, Ryohei Kitayoshi and Toshiharu Sugie, In Proc. of the 2011 IEEE Int'l. Conf. on Robotics and Biomimetics (ROBIO2011), pp.1462-1467, 2011.
大変光栄なことに,この論文でT. J. Tarn Best Paper in Robotics という賞をいただきました.思えば私が卒論で非線形オブザーバの勉強を始めた頃に,最初に読んだのがT. J. Tarn先生の論文でしたので,感慨もひとしおです.
実りの多い良い学会になりました.また,辛いもの好きな私にとってはタイは何を食べてもおいしく,天国のようなところでした.機会があれば今度はバンコクなども訪問してみたいものです.(おまけ:タイのドナルドは合掌が基本ポーズのようです.)