3/18/2013

第3回スペースフライト学研究イニシアティブ講演会

大須賀教授が昨年10月に代表として立ち上げた,スペースフライト学研究イニシアティブ (大阪大学工学研究科専攻横断型研究組織)の第3回研究会が行われました.

大須賀教授によるイントロダクションとはやぶさ2・MINERVA-IIミッションへの取り組みの紹介に続き,慶應義塾大学の足立修一教授より「航空宇宙分野は制御を必要としている !?」と題して,これまで足立研究室で行われた航空宇宙研究についてたくさん紹介していただきました.制御工学の研究者である足立先生がなぜ,どんな経緯で航空宇宙分野と縁を持ってこられたかについてもお話しいただき,ご自身もおっしゃっていたとおり「制御人ーそもそものススメ」の続きといった趣がありました(※). また「若いときに・なるべく他分野の・優秀な人と」友達になっておくべし,というメッセージは(すでに若くない私にとっても)特に印象的でした.東大の原先生もよく同様のことを仰っていたのを思い出します.
大須賀公一先生(大阪大学)
足立修一先生(慶應義塾大学)
最後に航空宇宙分野の第一人者である東京大学の中須賀真一教授より,「超小型衛星による新しい宇宙開発利用への挑戦」という題目でご講演いただきました.90分があっという間のたいへん刺激的な講演でした.中須賀先生が超小型衛星の研究に本格的に着手されたのが1999年という比較的最近のことで,13年ほどの間にこれほどの展開があったということに驚くばかりです.
中須賀真一 先生(東京大学)
また,中須賀先生が「そもそも」航空宇宙に惹かれたのはかのアポロ11号と大阪万博の頃だそうですが,このあたりのお話も大変面白く聞かせていただきました.いつか中須賀先生がゲストの「そもそものススメ」が実現したらいいなあ…などと思う次第です.
足立先生,中須賀先生,ご講演どうもありがとうございました.

※第二回の「制御人ーそもそものススメ」は,足立先生をホスト,大須賀先生をゲストとして4月4日に慶應義塾大学にて行われます!

P.S. 足立先生ご自身によるブログ記事はこちらです.