6/28/2012

スタートアッププロジェクト


大須賀・石川研では,新年度に配属された4年生に「スタートアッププロジェクト(SP)」という課題に取り組んでもらうことにしています.4月〜6月くらいの期間で研究計画の立案からプログラミングや実機実験,TeXによる論文執筆,PCを使ったプレゼンテーションまでを行い,研究の進め方を一通り経験するというプロジェクトです.いわば「ミニ卒論」です.

当初は教育目的ということで必ずしもオリジナリティは要求せず,先輩の研究の追実験などでもよいとしていたのですが,結局みんな新しいことがやりたくなるので,最近ではほぼ全員が本格的な研究をするようになりました.中には即学会で発表できるような成果を挙げる人もいます.

このような制度は,今まで私がいた研究室でもだいたい同じような形態で実施していましたし,多かれ少なかれどの研究室でも行っていることかと思います.私自身の原点は東工大の三平研(もともとは古田研)で「教育期間」と呼んでいた制度で,配属早々からかなりハードなノルマを4年生に課していました.
 今までの経験上,その教育効果は絶大であるといえます.頑張った人はものすごく力がつきますし,適当にやった人にはそれなりの力しかつきません.また,大抵はB4一人に上級生一人をサポートにつけるのですが,上級生の方も後輩の指導を通して大きく成長することが多いです.

さて,今年度の4年生はSP発表会を来週7月2日に控え,寝る間も惜しんで研究に没頭している様子です.サポートのM1・M2も手厚く面倒を見てくれていて頼もしい限りです.


 このプロジェクトを無事に終えれば,4年生はもう「新人」ではなくなり,真の意味で「仲間」になります.大変楽しみにしています.